叩き上げの社長 大原孝治のプロフィール

今や日本を代表する大企業にまで成長したドンキホーテですが、2代目社長としてグループを牽引しているのが大原孝治氏です。実は、大原孝治氏のプロフィールには注目すべき点が存在します。昨今の日本では会社経営者の世襲制が多い中で、平社員として入社し、現場を経験し、その手腕を認められてトップに登り詰めたという経緯があるのです。しかし、いくら実力を重視する会社であっても、誰でもトップになれるわけではありません。
大原孝治氏は、入社した当初は小売業についての知識がほとんどなかったそうです。しかし、経験がなかったということが逆に良かったのか、消費者目線で、物を購入しやすい状態にあるかどうかに着目しました。

そして改善すべき点を具体的に提案し、それが実際に採用されたことで店舗は売り上げをのばすことができたのです。その後、日本は高度経済成長期を迎えて、品物を提供すれば売れる時代が続きましたが、長続きはしませんでした。今は商品が溢れている時代ですから、店頭に並べているだけでは売ることができません。大原氏は、消費者が何を求めているのかを正しく見極めるためには現場の声に耳を傾けることが大事だと考えています。自身も現場で働いてきたからこそ、目や耳、肌で感じる消費者の動向が売り上げを左右することを知っているのです。現場の声を聞いて消費者の動向を掴むことが、小売業者の役目であり成功の秘訣であると確信しています。

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